レポート4 ONAHAMA WALKING TOUR 学歩(まなぼ)~富ケ浦篇〜 おふんちゃん 藤原川沿いを進みます。正面に湯ノ岳が見えてきましたね。左手が真石(まいし)と云う地区になりますが、これをぐるりと回り込んでいきましょう。2017.07.04 14:58
レポート3 ONAHAMA WALKING TOUR 学歩(まなぼ)~富ケ浦篇〜 岡で起きたこと ここで「小名浜」という地名を考えてみます。もともとこの地は「小名」でした。「小名」のハマが小名浜、「小名」のオカ(陸、岡)は岡小名となって二つに分かれたといいます。このハマとオカの対応は日本各地に散見されますが、近いところだと、楢葉町の山田浜と山田岡もありますね。正式な地名にならないまでも、同じ地域の沿岸をハマ、その後背地をオカと呼び習わすところも少なくないでしょう。 少しずれますが、久ノ浜も元々は「ヒサ」という地域だったのだと思います。それが「久ノ浜」「大久」「小久」に分かれていく。 行政区分、統治単位としてのこのような呼称はもちろんかなり時代が下ってからのものですが、そうなるに至った素地といいますか皮膚感覚のようなものは太古の昔から延々と受け継がれてきたのではないかと思ったりします。 話は本題に戻りますが、私たちはこのツアーで「富ケ浦」を辿るはずでした。ここには「富」という地域があったのではないかと思うのです。それは「トミ」という音だったのかもしれませんし「富」という文字だったのかもしれません。 浦があれば、そこに突き出した小高い岡に、そこに住む人々の精神世界にとって非常に重要な場所があっただろうことは想像に難くありません。もう一度標高10mの等高線を見てみましょう。2017.07.04 14:57
レポート2 ONAHAMA WALKING TOUR 学歩(まなぼ)~富ケ浦篇〜 浦で起きたこと さて、南側を一回りしてスタート地点に戻りました。ここでこちらの地図をご覧ください。2017.07.04 14:55
レポート1 ONAHAMA WALKING TOUR 学歩(まなぼ)~富ケ浦篇〜 立ち退いた神 2017年7月2日、小名浜本町通り芸術祭の新企画『ONAHAMA WALKING TOUR 学歩(まなぼ)』〜富ケ浦篇〜が開催されました。こちらでその内容をレポートしたいと思います。 移動距離:5km弱 高低差:あり 未舗装路:あり 所要時間:4時間 文:江尻浩二郎 写真:髙木市之助(一部江尻) 小名浜エリアの古い郷土史本を開いてみると「古代この湾は富ヶ浦と称し」という一節が出てきます。この「富ヶ浦」ですが、現在これに由来する地名はなく、歴史的な文献をいくら調べてみても、そのような記述は全く見当たりません。唯一、富ヶ浦公園(現・新富ヶ浦公園)という公園がありますが、それは単に、それらの郷土史本がよく読まれていた頃に作られた公園なのでしょう。読み飛ばされて然るべきですが、実はこの「富ヶ浦」という名が、私の妄想を駆り立てて止まないのです。2017.07.04 14:54